リトルマーメイド【トリトン王】の親心に思わず涙｜大人になって観る“ディズニー映画”の世界

リトルマーメイドは幼少のころに観た「好きなディズニー映画」のひとつです。

大人になってこの映画を観たとき、子供のころには気がつかなかった主人公・アリエルの父「トリトン王」の魅力に気がつきました。

強くて厳格な父・トリトン。

でも、見方を変えてみると、彼はとってもチャーミングな人なんです。

トリトン王ってこんなひと

トリトン王はアリエルたちが暮らす海の王国「アトランティカ」の国王様です。

アリエルのことをとても可愛がっており、陸の世界に憧れを抱く娘のことを心配しています。

その心配っぷりはなかなかのもの。

娘が大事に収集してた「陸の世界の道具（人間グッズ）」を次々に破壊。

怒りで娘のことを抑え込む超頑固オヤジっぷりを発揮しています。

でも、果たして本当にトリトン王は「ただの頑固なわからずや」なのでしょうか？

そんなことに注目しながら、改めて「リトルマーメイド」でのトリトン王の行動を振り返っていきたいと思います。

娘思いのお父さんの行動に涙がポロリ

トリトン王の一連の行動をまとめていくと、実は末娘・アリエルのことを心配する“親心ゆえの厳しさと優しさ”に気がつきます。

過剰に心配するのには理由がある

トリトン王は、娘が陸の世界にいくことを過剰に禁止していますが、それにはちゃんと理由があるんです。

それは、アリエルの母であるアテナ女王が人間の船の事故に巻き込まれて命を落としているからなんです。

これはリトルマーメイド本編ではなく、リトルマーメイドⅢ・はじまりの物語で語られています。

自分の妻を殺した“人間の世界”から、大事な娘を遠ざけたかっただけなんですね。

トリトン王は、娘にルールを守らせるために大事な「陸の世界の道具（人間グッズ）」を破壊しているかのように見えます。

しかし、実は嫌われ役をかってでも娘のことを守りたかっただけなんですね。

娘の身代わりに契約書にサイン

アリエルはトリトン王のいうことを聞かずに、アースラと契約を交わしました。

アリエルはアースラとの約束が守れず、契約書に書いた通り、庭の花にされてしまいそうになります。

枯れてシワシワ、おばあさんのような容姿になってしまうアリエル。

「そんなつもりじゃなかったの」とパパに謝るアリエル。

あれだけ地上に近づくなっていったのに、アリエル！

まぁ、無茶をしひたからこそエリックとのロマンスが生まれたわけですが（笑）。

しかしトリトンは、迷うことなく娘の身代わりに自分の名前を上書きしてしまいます。

国王はルールを破った娘をせめるわけでもなく、無言で・即座にアースラの取引に応じます。

娘がいなくなるととても寂しい

なんといっても“トリトン王の心情”が劇中で一番よく表現されている場面が、娘をさんざん翻弄したアースラをやっつけたあとです。

人魚に戻ってしまったアリエルが、大好きなエリック王子のことを見つめる場面でトリトン王はセバスチャンとこんな会話をします。

セバスチャン）子供達には自由な生き方を選ばせたいものですな。

トリトン王）……ハァ、しかしひとつ問題が残るな。

セバスチャン）なんでしょうか、国王陛下？

トリトン王）娘がいなくなるととても寂しい。

引用元；リトルマーメイド

アースラとの戦いで“人間にも娘を幸せにしてくれる人がいる”ということに気が付いたトリトン王。

娘のことを応援してあげたい、でも問題はひとつだけ。

「娘がいなくなることがとても寂しい」

そんな本音を最強の海の国王が、静かな声でつぶやくシーンです。

トリトン王がだれよりも娘のことを思い、大事にしていたことがよく表れているシーンです。

トリトン王のブレない気持ち

トリトン王が作中でただひとつぶれないものがあります。

それは、アリエルを命に変えてでも娘を守ってあげたい・幸せにしてあげたいという親心です。

今まで“頑固でわからずや”だったトリトン王が、一気に人間味を帯びたキャラクターに見えてくるから不思議です。

こんな風に改めてディズニー映画を観ると、また違った一面に出会えるかもしれません。

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※本ページの情報は2020年1月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。